女性たちの行き場のない思いを
やさしく受け止められる世の中であってほしい。
多様性を認め合える世の中であってほしい。
今この瞬間も、日本のどこかで、小さな命と向き合っている女性たちがいます。耐えられないほどの苦しみから、心やからだに大きな負担を感じている。その思いを持っていく場所もわからず、誰に相談していいかもわからず、一人で抱え込んでしまう。「しんどい」「つらい」「にげだしたい」という感情で支配されてしまう。それぞれの方のおかれている状況によって違いますが、日本ではまだそういった状況におかれた女性へのサポート体制が整っていません。
私自身も、11才と3才の男の子を育てている母親であり、これまでさまざまなことを経験してきました。
長男の出産直後のこと。「こんな小さな赤ちゃんを育てられるの?」という不安の中で、母乳が思うように出なかったり、その不自由さと孤独に、ぽろぽろと泣いたりした日々がありました。
次男の時のこと。「21トリソミー(ダウン症)」の重篤な合併症により、産後一ヶ月で次男を亡くしました。「私がなんでこんな目に遭うの?」「赤ちゃんが死ぬことなんてあるの?」と問い続けながら、光の見えない漆黒の長いトンネルをさまよっているかのような日々を送りました。一生分の涙を流しているのではないかとさえ思えました。
そして三男の時のこと。科学的な力でありながらも、神秘的な体外受精で、ドクターも驚くような奇跡的な妊娠をすることができました。高齢出産の不安と次男の時のトラウマで恐怖に支配されながら「健康に生まれてほしい」と心から願い続けて出産しました。
そんな壮絶な日々の中で、私は多くの人に助けていただき、支えていただきました。つらくてどうしようもない時は誰かに頼ってもいい。今となっては、心からそう思えるようになりました。また、いつの頃からか、同じような立場の女性のために、そんな場があったらいいな、と考えるようになりました。
そこで、赤ちゃんや子どもを亡くした女性のための「グリーフケア」と、産前産後の女性を支援する「ドゥーラサポート」の2本を柱とする事業『あおい波』を立ち上げました。同じ女性として、同じ思いを持つ女性たちと心を通い合わせ、つらい気持ちを分かち合い、前向きに生きられるようにサポートできればと思っております。これは事業であるのと同時に、私に与えられた使命ともいえるかもしれません。行き場のない気持ちを抱えた女性たちがもっとラクに生きられるような寛容な社会を実現できるように、それぞれの多様性を認め合える柔軟な社会を実現できるように、私は力を尽くしていきたいと考えています。
つらくて仕方がない時も、どう進んでよいか迷っている時も、誰かに話を聞いてほしい時も、誰かに助けてほしい時も・・・。一人で抱え込まずに、どうぞ『あおい波』へご連絡ください。
『あおい波』代表
曽慶 奈巳(そけい なみ)
代表者プロフィール
曽慶 奈巳(そけい なみ)
グリーフケアアドバイザー・
カラーセラピスト・
認定ドゥーラ※
2児男子の母親。34歳で長男を出産。36歳で流産、38歳で21トリソミー(ダウン症)の合併症により次男を生後1ヶ月で亡くす。次男を亡くしたショックから2年間ほど不眠や鬱症状に苦しみ、一時期は再起不能状態に陥る。その後、一念発起して不妊治療を開始。40歳で体外受精にチャレンジし、41歳で三男を出産する。
4度にわたる妊娠、3度の出産経験、流産、新生児死亡、不妊治療、高齢出産などの体験が人生観に大きな影響を与え、さまざまなことに悩み傷つき苦しむ女性たちの力になりたいという思いを持つようになる。特に妊娠出産で辛い思いをしている女性たちのために何かできないかと考え、グリーフケアアドバイザー特級とカラーセラピストの資格を取得。2016年12月、グリーフケアとカラーセラピーを融合させたサロン「あおい波」を開業する。さらに、認定ドゥーラの資格も取得し、産前産後の女性へのサポートの幅を広げている。
※認定ドゥーラ=一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ
取得資格:
- グリーフケアアドバイザー特級(一般社団法人グリーフケア協会)
- CSCA 認定16タイプ・カラーセラピスト(一般社団法人全日本カラースタイルコンサルタント協会)
- 色彩検定2級(公益社団法人色彩検定協会)
- インテリアコーディネーター(公益社団法人インテリアコーディネーター協会)
- 認定ドゥーラ(一般社団法人ドゥーラ協会)
- 食品衛生管理者(公益社団法人日本食品衛生協会)